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2013/06/09

コンフェティ補足―馬なし馬車とポルシェ博士

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上…アメフロの電気自動車の広告 下…ベイカー社の電気自動車の広告 どう見ても元ネタです本当にry

こちらでは恒例ですがお久しぶりです。
近況としましてはテーマパークを紹介するコンフェティに電気自動車に関する記事を書きました。
クラシックカーの形態についてはDF誌で触れていると思い込んでいたため電気と蒸気に絞ってましたが見返してみると別にそんなことはなかったのでこちらでまとめます。
また当時の交通機関がいかに電気動力を活用しようとしたかについても触れてみます。
さすがにディズニーの枠内でポルシェ博士について語るわけにはいかないからねえ…。
というわけで記事本体をこちらからごらんになってからどうぞ。

1,自動車
20世紀初頭のクルマは「馬なし馬車」から脱却しつつありましたが依然として馬車の延長線上にありました。
そこで馬車からの影響と発展の流れを部分的に見ていきましょう。

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アメフロにて路駐する高級車
・ボディ
 初期の自動車はパワーが弱すぎてボディを乗せる余裕が無く、また上流階級のおもちゃであったため世界初のベンツ車のようにシャシーに座席とエンジンを積んだだけでした。
しかし性能が向上し陸上交通として使用され始めると変化せざるを得なくなります。
速くなると振り回されないための囲いが必要となりますし雨の日に乗るための屋根もいります。
ところが自動車メーカーにはボディを作る能力がありません。そこで自動車の普及により仕事を奪われたかに見えた馬車のコーチビルダーが受け持つようになりました。
彼らは今までの仕事を応用するので必然的に馬車と似通うことになります。
このころの自動車の見た目だけでなくワゴン、クーペ、リムジンetcなど馬車に由来するボディ型式の名前が少なくないのはここに理由があるのです。
また、運転席に注目してましょう。屋根がかかってないことがわかります。
御者が座る御者台は馬車の外にあるのが普通です。よって馬車の構造を引き継ぐこのころの自動車でも運転手は屋根なしでした。
座席の材質も車内が布張り、運転席が本革と風雨に耐えるよう対応していたのです。

・エンジン
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上…ブガッティ・ロワイヤル 下…デューセンバーグ アメフロの高級車とのスタイルの違いに注目。

 ガソリン車が発明されたころはエンジンの居場所は座席の下でした。つまりエンジンの上の座席の上に人が座るわけで重心が高くなります。
スピードが出ない初期はそれでいいのですが発達するとそうはいきません。速度が上がると重心が車輪の外に出てすぐ転覆してしまいます。
そこでエンジンを座席の前に配置することにより安定性を増し、なおかつエンジンを大型化できるようにしました。
第一次世界大戦が終わりいわゆるローリングトゥエンティーズに入ると戦争の副産物である技術の発達の恩恵を被ることとなります。
エンジンがパワーアップし大型化すると搭載するためのボンネットが長くなります。
さらに20年代は流線型の概念が自動車に取り入れられます。建築物や艦船はともかく100kmを超すまで成長した自動車には必須であります。
 そのためボディは馬車から引き継いだ箱型から滑らかな曲線を描くスタイルに変化しました。
これらはジャズエイジを象徴するデューセンバーグや最大級の排気量を誇るブガッティ・ロワイヤルなどで一目瞭然でしょう。
 つまり一口にクラシックカーと称しても馬なし馬車の「ヴェテランカー(1904年以前)」、一歩進んだが色濃く残る「エドワーディアンカー(1905~1918年)」そして馬車から脱却した「ビンテージカー(1919~1930年代)」の三種類に分類でき、アメフロはこの真ん中に位置することを意識すべきでしょう。
まあビッグバンドビートを上演するブロードウェイミュージックシアター前にはデューシーが合うけども…


2,電気動力の活用
コンフェティの本記事で書いたとおり電気自動車はWW1以前から存在しましたが、他の交通機関ではどうだったのでしょうか。

・鉄道
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上…The Heilmann Locomotives 下…ペンシルバニア鉄道S2
ゲテモノに見えるということはまあつまりそういうことです。

 20世紀初頭にドイツで時速200kmを達成した電車が存在し、ニューヨーク市内の蒸気機関車の乗り入れ禁止を実施するほどには発展していましが、自力で発電する方式は初期において試行錯誤の連続です。
1890年代に登場したドイツの"The Heilmann Locomotives"、しばらく後1944年アメリカのペンシルヴァニア鉄道のS2級は双方とも蒸気機関による発電(前者はレシプロ、後者はタービン)失敗に終わりました。
しかし蒸気ではなくディーゼルによる発電方法は戦前から今でも世界のディーゼル機関車において主流でありこちらは成功したといえるでしょう。

・艦船
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ノルマンディ やはりライナーは美しいのです。

1900年代から使用され始めたタービンは速度を出すのに有利でしたが前後別々のものを備えなければなりません。
しかしモーターはスイッチひとつで前後切り替えることができ、後進でも100パーセントの出力を使えるなどメリットが多数あったため戦前から。
今でも伝説的に語られるフランスのオーシャンライナー「ノルマンディ(1935)」やアメリカのニューメキシコ級戦艦などで採用されました。
現代のクルーズ船などはガスタービンによる発電ですのでこちらも成功したといえるでしょう。

・自動車…というよりポルシェ博士とP虎
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ポルシェ博士のご本尊
ドイツのフェルディナント・ポルシェは雑想ノートやガルパンによりWW2の電動戦車ポルシェティーガーと超重戦車マウスの開発者として有名です。
よって現在からしてみるとP虎はマッドサイエンティストによる早すぎた存在と思われがちですが一概にそうとは言えないのではないでしょうか。
というのは、ここまで記したように電気動力が様々なかたちで実現されていたことのほかに彼は電気技術者であったのです。
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上…ローナーポルシェ 下…ミクステ 運転手の隣がポルシェが当時の博士。若いねー

電気工学の研究から始めたポルシェはローナー社に引き抜かれ前輪に取り付けたモーターにより直接車軸を回すローナーポルシェ4輪馬車"Lohner-Porsche"を1900年のパリ万博に出品し注目を浴びました。
これはバッテリーが電源でしたが容量が少なく航続距離が短いのでこれを補うためガソリンエンジンにより補うミクステ"Mixte"を開発し高いこちらも評価を受けました。
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ランドトレイン
そしてWW1ではオーストリア陸軍向けにガソリンエンジン搭載の牽引車に先ほど述べたハブモーターをそれぞれつけたトレーラーを連結させるランドトレイン"land train"もしくは" Zugシリーズ"をつくりました。
電気工学から自動車に転進したのはコンフェティで述べたとおり電気と自動車は両者とも最先端の科学であり近い存在だったからと思われます。
このようにポルシェ博士は1900年代から一貫して電気を自動車に応用していたのです。

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雑想ノートとガルパンのワンシーンより このシーンを知ってガルパンを見たのである。
そして戦車です。1942年のポルシェティーガーと1945年の超重戦車マウスは両方ともハイブリットでした。
ポルシェ博士が採用した理由は、戦車の重い変速機を省略できるからです。150トンを超える巨体のマウスも「見た目のわりに動作はスムーズであった」とされます。あくまで図体のわりに、ですが。
確かにハイブリットは二種類のエンジンを積み重量が増えますがP虎の炎上や耕作癖もよくある初期不良であり本質的には別にあります。モーターと発電機で貴重な戦略物資である銅を大量に消費する点が問題視されたのです。
付け加えると採用前に車体を生産したことは対抗者のヘンシェルも同じことをしていました。

これらの理由からポルシェ博士はマッドサイエンティストではない、ネタにするなと言いたいわけではありません。むしろ彼ほどそう呼ぶのにふさわしい人はいません。
しかし以上述べたようにP虎の電気動力のみをネタ扱いするのはいかなるものかと疑問に思わざるを得ないのです。
ネタにするなら周辺の事情もわかってやったほうが面白いんじゃないのかな?
変態兵器にも彼らなりの存在意義があるのであり決してただ面白いだけではありません。

・まとめ
ここまで見てきたよう直接動力を生み出すモーターは古くから実用化されたことに対して電源のバッテリーが最大のネックです。
今でも電気自動車が浸透しない理由はここにあります。
現代のリーフだのハンマーヘッドryなどの電気自動車は新しい技術のように見えますが結局古い技術の焼き直しであるように、現在の技術は過去の技術を元に成り立っていることがよくおわかりになるでしょう。
だからもっと過去に目を向けるべきなんです本来は。

ディズニーから出発して艦船と鉄道に触れつつ自動車を語りミリタリーで閉めとわけのわからない記事はこれでおしまい。
なんだか自分の趣味を表しているかのごとき混沌でした。
これからもコンフェティに書いていきますのでそちらもどうぞご覧になってください。にしても自分の記事の浮きっぷりはどうよ。

・画像の出典
1枚目,著者撮影
2枚目,pinterestより
3枚目,筆者撮影
4枚目,みんカラより
5枚目,wikipediaより
6,7枚目,Unusual Locomotivesより。このHPには様々な試みの機関車が掲載されているので必見。日本よこれが迷列車だ。
8,9枚目,wikipediaより
10,11枚目,Auto Proveより
12枚目,こちらから
13枚目,「豚の虎」と「ガールズ&パンツァー第10話」より。そのままのパロディには笑うしかないともええ
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