2017/05/08

同人界隈におけるディズニー忌避風潮3:背景と自主規制

目次
9,背景その1 「著作権ヤクザ」イメージの流布
10,背景その2 同人誌にまつわる事件の続発
11,自主規制


9,背景その1:「著作権ヤクザ」イメージの流布
ここまでキングダムハーツで混乱が広まった背景にはまず当時のディズニーの印象が相当悪かったことを踏まえなければならないだろう。
電子レンジ猫訴訟都市伝説(電子レンジ猫訴訟の神話と真実)のような訴訟大国の偏見と大企業ゆえの有名税に加え、発売当時には「著作権ヤクザ」イメージを増幅させる事例が相次いでいたため根拠の乏しい危険論が受け入れられたというわけだ。
新聞
↑プールを取り上げた読売新聞朝刊滋賀版1987年3月13日朝刊と産経新聞全国版夕刊1987年7月10日

ディズニー版ナディア 映画「アトランティス」- 2ちゃんねる
719 :ディズニーなんて:2001/05/28(月) 04:48
むかし、とある小学校で生徒たちにプールに自由に絵を描かせようってんで
子供たちが大好きなミッキー描いたんだけど、
それをディズニーは版権侵害だっつって消させたんだよな。
営業上、子供たちに夢をとかなんとか言ってるけど、
一円の得にもならないことに対しては実際こんなもんなんだよな、
あの連中の本性は。


1987年3月に滋賀県の小学校の卒業制作としてプールに描かれた絵が新聞で報道されたところ、6月にディズニーの社員から消すよう要求されて塗りつぶしたがこれがまた新聞に取り上げられて話題になった。ネット上ではたびたび「幼稚園の壁」や「子供の落書き」に化けているが元はこれ。
東京ディズニーランドが開園した1983年前後には無数に湧く海賊版への対処に追われていた。特に当時の最寄駅だった浦安駅周辺には無認可の屋台が立ち並ぶなど深刻な状況であったという(海賊版対策については前記事と同様『TDL大成功の真相』参照)。そんな時期に公共施設に永続的に残る絵が無許可で描かれさらに新聞で報道されたとなると動くのも当たり前であろう。
つまり当時の背景まで見れば現在の同人活動に適用できるものではない。というよりもここまで状況が揃ってなお動かない企業はあるというのだろうか?

雑談、小ネタ、ノンジャンル質問スレッド - 2ちゃんねる
704 名前: 名無しさん@120分待ち 投稿日: 2001/05/24(木) 19:21
結局、小学生がプールに描いたミッキーを消させるほど著作権にうるさいディズニーが、
「じゃあてめえ自身はなんなんだよ」と、突込みどころ満載の行為をやってくれちゃったところに問題あり。

761 名前: 名無しさん@120分待ち 投稿日: 2001/06/02(土) 18:29
あのスレに書く気はしないので、昨今出てるミッキープール事件のコピペの正確な出典について
「週刊金曜日」2000年11/3号のTDL特集。以下原文ママ。
(省略)


↑当時の2chでもソースとして週刊金曜日を挙げている。
週刊金曜日
↑紙面より。なお『ミッキーマウスはなぜ消されたか』の調査によれば「招待は無かった」という。

ただし、事件そのもの以上に週刊金曜日2000年11月3日号が特集記事を組んだのが広まるきっかけだったと考える。新聞記事だけで15年伝えられたとは考えにくく、キングダムハーツ発売直近の雑誌の影響力が大きかったのではないか。

著作権には厳しいハズのディズニー - ディズニー映画「アトランティス」に関する問題同盟
著作権には厳しいハズのディズニー

卒業記念に2ヶ月かけて描いた絵を消させるディズニー
ディズニーは非常に著作権には厳しいことを象徴するような出来事です。
数年前とある小学校(滋賀県大津市?)の児童が卒業記念にとプールに、とあるディズニーのキャラクターの絵を2ヶ月ぐらいかけ描きました。 ところが、ディズニーがその事実をしり、「著作権の教育上必要な処置」として、その絵を塗りつぶさせたのです。
学校内に立ち入ることが出来ないので、ヘリコプターを飛ばして確認したという噂もあるほどです。(ヘリを飛ばしたことについては、事実確認はとっていません。) ディズニー側は子ども達の感情面に配慮して、その後子ども達をディズニーランドに招待したそうです。(こちらも、事実確認はとっていません。)



新作ディズニー映画に日本アニメの盗作疑惑Part.3 - 2ちゃんねる
167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2001/05/28(月) 03:07
ディズニーの法律・著作権部門というのは最大最強・最凶の集団。
親父がわが子のために家の壁にミッキー描いてもクレームつけて
消させるほど。
当然、守りに関しても完璧。及び腰で訴訟になれてない連中なぞどんとこい。



ディズニー映画またも日本アニメをパクる - 2ちゃんねる
ナディアとアトランティス比較(2001年6月19日)
キングダムハーツ発売当時の最新作はライオンキングに続き盗作騒ぎがすごかったアトランティス(アメリカ公開:2001年6月15日 日本公開:2001年12月8日)。ネット上ではアンチディズニー風潮が相当強かった。

1/30 「クマのプーさん」の著作権問題で、ディズニー社、起訴される - Internet Journey(2002年1月30日)
【国際】[1_30]ディズニー社起訴される、「クマのプーさん」著作権問題 - 2ちゃんねる
【著作権法】ミッキーマウス保護法【抗議】 - 2ch
他にも著作権延長法(いわゆるミッキーマウス保護法)やプーの版権訴訟など著作権関係の話題に事欠かない。プールの件が「「悪のディズニー対かわいそうな子供たち」という図式で煽られた」(『ミッキーマウスはなぜ消されたか』より)ようにこれらの話題から著作権ヤクザ扱いが広まったと考察する。
ナディアでこの有様ということはライオンキングでも同様だったのではないか、その場合週刊金曜日が取り上げる以前だからプールの話はそこまで知られていなかったのでは?と推測するが後に挙げる1999年の事例ぐらいしかないのでさっぱりわからない。

ちなみに映画の著作権の70年への延長は邦画界隈が積極的に推し進めTPP関係では95年への延長を主張している。廉価版DVDに対して実際に訴訟も起こす一方でディズニーは把握(『ミッキーマウスはなぜ消されたか』によれば2005年から販売するアプロックに問い合わせたところ「クレームはなかった」「ブエナヴィスタにやるといったもののやめてくれとは言われなかった」)しながら訴訟を起こさず、2017年4月現在も店頭に廉価版DVDが並んでいる。
これだけ見れば邦画はよほど「危ないジャンル」に見えるが同人関係では誰も話題にしない。例えばずいぶん盛り上がったシンゴジラは「ディズニーでも起こさない訴訟を起こす東宝だから危ないジャンル」ということになるが、もちろんそんなことを言い出す人は無かった。

黒澤作品も販売禁止…格安DVDで著作権侵害 - ZAKZAK(2007年9月15日)
「生きる」など黒澤明監督(1998年死去)初期の10作品のDVDを無断販売し、著作権を侵害したとして、東宝と角川映画が販売業者コスモ・コーディネート(東京)に販売差し止めなどを求めた訴訟の判決で東京地裁は14日、差し止めと在庫の廃棄を命じた。

 著作権がいつまで保護されるかが争点で、市川正巳裁判長は「作品には『監督 黒澤明』などの表示があり、黒澤監督は著作者の1人。著作者の死後38年間保護されるとの旧著作権法の規定が適用され、少なくとも2036年まで著作権が存続する」と指摘した。

 対象は、東宝が「姿三四郎」(公開43年)から「生きる」(同52年)まで8作品。角川映画は「羅生門」(同50年)など2作品。東宝の販売価格は1枚4000―6000円程度だが、コスモ社は1000円で売り出した。

 コスモ社側は「作品は東宝などの名義で公開されており『(会社など)団体名義の著作の場合、保護期間は公表後33年間』との規定が適用されるなど、著作権は既に消滅したはずだ」と主張したが、判決は「映画の著作者は制作、監督、演出などを担当し、全体的形成に創作的に関与した者と解するのが相当」として、黒澤監督を著作者の1人と判断。コスモ社側の主張を退けた。

 同種訴訟は、チャプリン作品のDVDでも起こされ、東京地裁は8月、同様に著作権侵害を認定、販売差し止めなどを命じる判決を言い渡した。
ZAKZAK 2007/09/15



2002年11月22日日経産業新聞
『邦画界猛攻、「著作権保護を70年に」―黒沢、小津作品の数々』

「映像著作物の権利保護期間を70年にしなければ邦画文化は危うい」。東宝や東映、松竹など大手映画会社のトップは最近になってこんな主張をし始めた。
(中略)
東宝、松竹、大映は今秋から相次いでDVD版の黒沢作品集を発売し3社合同のキャンペーンを展開中。これらが「コピーし放題」になってはたまらない。
日本映画連盟では現在著作権法の改正を文化庁に要請中。著作権審議機械で同議論は最終段階に入っており、映像著作物の保護期間は要求通り70年に延長される方向だ。
(中略)
一方、米国で開催された公開討論の場で全米映画協会のジャック・バレンティ会長は「ミッキーマウスの著作権が1000年だと何が問題なのか」と言い放った。著作権は米国の国内総生産の5パーセントを稼ぎ出す商材。ディズニーの遺産を権利で守らなければ米国が得ているとみの多くは消えてしまう、という論理だ。


↑1000年はさすがに言いすぎだが、しかし両者ともやっていることは同じでは?

文化審議会著作権分科会 法制・基本問題小委員会(第6回)- 文化庁
御存じのように,映画の著作物につきましては,平成15年の法改正によりまして保護期間を延長する措置が既に取られております。これは,映画の著作権保護期間が公表後起算とされているため,著作者の死後起算となるほかの著作物と比較すると,著作者の生存期間の分だけ実質的に短いという状況でありまして,この不均衡を是正するための措置でございました。
 更にページをめくっていただきますと,本日,参考資料として映画化された原作,それと当該映画の保護期間の対比表を添付しております。かなりの数の例を挙げていますけれども,例えば冒頭,1を見ていただきますと川端康成先生の名作「伊豆の踊り子」,これは1954年に松竹が野村芳太郎監督により映画化して公表しております。映画の保護期間は現行70年で,それでいきますと2024年までの保護期間です。これに対しまして,原作の方は1926年に公表されたものの,川端先生が1972年に亡くなられておりますので,今般の延長により死後起算が70年となりますと2042年までとなりまして,公表後起算に置き換えると何と116年もの保護期間となります。その下,同じく「山の音」は93年でございます。
 以下,原作を映画化した著名な作品を対比しておりますので,後ほどお目通しいただきたいのですが,映画の公表後70年の保護期間に対しまして,原作の死後起算の平均,資料に記載してございますように99.8年になります。この状況は平成15年当時と何ら変わっていないどころか,御案内のとおり日本人の平均寿命,年々延びているという現実もございます。今般のTPP協定に基づきまして,著作物の保護期間が著作者の死後70年を経過するまでとされた場合には,平成15年の法改正に至ったと同様の理由をもってして,映画の著作物の著作権はその著作物の公表後95年とすることを強く要望いたします。


文化審議会著作権分科会 法制・基本問題小委員会「TPP協定の締結に必要な著作権制度上の措置について」への意見(PDF)
↑小委員会の発表資料。「ミッキーマウス保護法」と揶揄してディズニーを叩くのならば同様に延長を強く推し進める邦画界隈も叩かなければ理屈に合わない。しかし「日本人の平均寿命が年々延びているから95年に延長しろ」とは…。

10,背景その2:同人誌にまつわる事件の連発
ポケモン同人誌事件(1999年)、ハリーポッターの自粛(2001年末~)、ドラえもん最終話同人誌(2005年)…キングダムハーツの騒動の前後には同人関係の騒動が相次いでいたが、これらに関する話題にディズニーは引き合いに出されている。「すでにこれだけの事件が起きているのだからあの著作権ヤクザなディズニーが訴えないはずがない」と意識されていたのではなかろうか。

ポケモン同人誌著作権問題関連 - 同人誌生活文化総合研究所
ポケモン同人誌事件の情報ソースについて - Togetterまとめ
↑ポケモン事件もディズニーに負けず劣らず情報が錯綜しているので注意が必要。作者本人による『ポケモン同人誌DIRLY』が読めればいいのだが…。

「スプラケット」スプラトゥーンオンリーイベント

↑近年は任天堂作品のオンリーも開かれているので少なくとも忌避一辺倒というわけではない。
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↑『マンガと著作権―パロディと引用と同人誌と』表紙(Amazonより)
ポケモン同人誌事件をきっかけに開かれたシンポジウム『マンガと著作権―パロディと引用と同人誌と』の表紙のマークは明らかにミッキーのパロディだが、本文ではサザエさんとともに厳しい企業として挙げられたのみで具体例は皆無(サザエさんはバスが事例として紹介されている)。巻末の事例一覧にもない。

ハリーポッター


↑現在もツイッターでファンアートを紹介するなど変わらない様子。


ハリポタ著者、ファンサイト出版差し止め裁判で証言- CNN.co.jp(2008年4月16日)

ローリングさんは2004年5月、自身の公式サイトでアーク氏のファンサイトを称賛していた。しかし同氏がサイト内容を出版し、1冊24.95ドルで販売することを計画した際、同氏と一線を画した。ローリングさんは、本が自著の内容を新たに整理しただけの内容だと述べ、ウェブサイトを充実させていた批評や討論は収録されないと指摘した。



ハリーポッターは作者のJ.K.ローリングが元々ファン活動に寛容であり活発なジャンルだった。ところが配給権を得たワーナーが2001年にファンサイトに相次いでサイトの閉鎖を迫る警告を送り、これに対してファンが抵抗する騒動、いわゆる「ポッター戦争"PotterWar"」が勃発した。
『のめりこませる技術 ─誰が物語を操るのか』ではイギリスのClaire FieldとアメリカのHeather Lawverの事例が紹介されている。前者はタブロイド紙や議員が支援、後者は大規模なボイコットを呼びかけるなど世界的な争いになり、結局2001年6月にワーナーが「この騒動は『情報と理解の不足が招いた誤解』だった」(同掲書)という声明を出して手を引いて終結した。


The Boy Who Lived

↑Claire Fieldのサイト。こちらのように当時10代だったサイト主にも高圧的な態度で迫ったことが騒動を大きくした一因であったという。
Potter War - stop Warner Brothers bullying Harry Potter fans(2001年2月1日)
↑Heather Lawverが2001年2月に立ち上げた"Defense Against the Dark Arts site"

PotterWar · The Heather Show - The random life & times of Heather Lawver Sewell
↑Heather Lawverのサイトでは騒動の詳細が見られる。なお、このようにディズニーやキングダムハーツの騒動について同人界隈の当事者によってまとめられた記録は無い。

ところが日本ではマナーサイトに見るように「ワーナーから警告が送られた」で認識が止まり騒動の結末まで入らず、それどころか「作者は二次創作が嫌い」という噂まで流れた。ポッター戦争が終わった後の2001年末から2chを発端に危ないジャンルとの認識が広まり、コミケのサークルもざっと見る限り一気に減っていた。
ディズニーと同じく事実誤認の末の過剰な自主規制であり「同人活動に厳しい海外」イメージの先例ということになる。

■同人誌と著作権?実際に同人が取り締まられた事例 - 泡部屋(仮(2009年2月17日)
 ネットで割りと良く目にする、ハリーポッターの作者が”「二次創作的なことはやめてほしい」とはっきり意思表示して、その結果随分と同人の数が減った”事例について検証、&それに追補する形で記事を書いてみました。


↑日本における自粛騒動の簡単なまとめ

コミケスタッフ総合スレッド(Part3) - 2ちゃんねる
887 :内周辺境伯 ◆UeDHmc7k :01/12/12 04:29 ID:JVq0ESoG
ジャンル危険情報「HP」 危険度5「退避勧告」発出
「ジャンル危険情報」は法令上の強制力をもって創作活動を禁止したり、ジャンル退避を命令したりするものではありません。「自分の身は自分自身で守る」との心構えを持って情報収集や安全対策に努めて下さい。

「大英帝国の某児童文学、HPで活動中のすべてのサークルの皆様へ」
1:いわゆるパロディ本は、日本国著作権法においても、二次創作権の侵害にあたる恐れがあるとされているところですが、どこぞの準備会では、漫画の活力のひとつであるとして、これを広く認めてきた経緯があります。
2:一方で、現著作権者が自らの権利防衛に積極的な態度を取る場合、そのジャンルでの活動は危険なものとされています。東京ネズミーランドなどを開発してきた「ネズミー」、国民的4こままんが「沙坐絵さん」の著作権者「馳河真知子財団」などが実例として挙げられます。
3:英国の大ヒットファンタジー「HP」の著作権者は、権利防衛に極めて積極的かつ攻撃的であるとの有力な情報が寄せられました。

よって、これらのジャンルで活動中の方々は情勢が安定するまで安全なジャンルへ退避することを強くお勧めします。やむを得ない事情により退避できない方は、状況が許せば即刻退避して下さい。また、どのような目的であれこのジャンルへの新規進出は、少なくとも今世紀中は延期することを強くお勧めします。


↑各スレにコピペされたこの発言はコミケの公式見解と見てよいのかそれともスタッフ個人の感想に過ぎないのか、そもそも内周辺境伯 ◆UeDHmc7kなる人物が本当にコミケスタッフなのか定かでは無い。有料スケブの「ただいまコミケスタッフに確認したところ、アウトだそうですw」と同程度ではないのか?

有料スケブの件をコミケ準備会に問い合わせた結果がきました - Togetterまとめ




↑間違った認識で突然関係ないディズニーを引き合いに出すパターンが多い。

知って欲しい事件 - ファン活動考~ハリポタ著作権問題について~(2003年2月5日)
ディズニー児童の絵削除
割に悪名高い事件。「週刊金曜日」2000年11/3号記事らしいですが未確認。
1987年、滋賀県大津市の小学校で、児童が卒業記念にプールのそこにミッキーマウスの絵を書いたところ、著作権侵害としてディズニーが塗りつぶさせた事件。
これはしかし先生の指導ミスだと思うんですが、聞こえが良くないことも事実ですな。これを始めとし、ディズニーは権利保護にめちゃくちゃ力入れてます。ファンサイトも同人誌も徹底して認めてません。
人気の割に関連本とかないのはそのせいです。他、複製に厳しいのはアラジンアロンゾだと聞きますが、傍証は知りません。FFも厳しいから人気のわりに関連本がないとか聞いたことありますが、FFの同人誌は多いですよね。謎。(ここに書くのも何ですが、企業が出してるからといって関連本やらアンソロやらが合法とは限りません。ご注意を)



「ハリーポッター」「指○物語」での同人活動について - 同人関係諸問題の基礎知識・同人活動と著作権(2002年6月2日)

ハリーポッターのパロディ同人誌活動については「公式」ではないのですが以下のような情報がありますのでお知らせします。情報ソースの信頼度はあまりないですが、二次創作同人誌に対して一番厳しい解釈をするとこうなるという一例です。
つまりはハリーポッター以外のジャンルについても、出版社や原作の権利者にとっては下のような解釈が当然できるので、特に海外作品ジャンルでパロディ同人誌活動をしている人は頭の片隅に入れて置いた方がいいでしょう。(日本は著作権侵害にはむしろ寛容な国ですが、欧米は厳しいです…)



■貼りー・歩ったーって?/3■ - 2ちゃんねる
3 :名無しさん@どーでもいいことだが。:01/12/11 02:24 ID:zXRiEgty
(中略)
発言を追ってみると、貼りでやおい本を出し箱息子に送ってはじけたい様子。
しかし貼りジャンル自体が抱えてる大きな問題点、海外版権の児童文学が
原作であることについて激しく認識が足りなかった。
そのため周囲の人間がポケモソ事件、ディ図似ーが小学生の絵を削除させた件などを
例を出しEgY8l5Xwの発言をいちいち諫めたが、全く聞く耳を持たない。
(中略)

694 :名無しさん@どーでもいいことだが。:01/12/12 12:18 ID:EZd2FSCD
で、針ーがここで深刻に論議するほど他に比べてリスクが高いとは
思わないのね。商標権が確立したら、内容によってはリスクは相当
に高くなるだろうけれど。まぁディ図にまでのレベルではないだろ
うけれど、注意するに越したことは無いかな。
不思議に思うのは針ーの同人誌に規制が入ることを期待しているよ
うな発言が見うけられること、どうしてかなぁ。



■■箱息子って?(通販雑誌関連)■■その5 - 2ちゃんねる
437 :名無しさん@どーでもいいことだが。:01/12/10 01:34 ID:i+aBeuQ2
アメリカの、著作権に関する規制って、なんかすごいらしいね。
なんだっけか、小学校だか中学校だかのプールの床に、生徒達で見ッ木ーネズミの絵を描いたら、ディ図似ーから注意されて消さされた、とかいうのどこかで見た。恐ろしい。
801同人なんてもっての他だよね。ヘタすりゃ国際問題だよ…。
箱もそんな危険を侵してまで特集組むほどバカじゃないだろう。

470 :名無しさん@どーでもいいことだが。:01/12/10 01:54 ID:qxi31RGf
>EgY8l5Xw
以前、出図にーキャラをプールの壁だかに描いたとかで著作権を取られたって話し知ってる?
直接金銭が絡まないのでもこんなんだから同人みたいに金銭が絡むとどうなるか考えてみた方がいいよ。
欧米諸国は日本よりも著作権に対して厳しいんだから。



梁ー・ポッターってどうよ。3 - 2ちゃんねる
68 :名無しさん@どーでもいいことだが。:01/12/11 20:22 ID:5z3c+TxF
そう。今現在ネズミーで同人やろうというヴァカが決していないのと同じように、派りーもやめるのが一番いい方向性だね。

200 :名無しさん@どーでもいいことだが。:01/12/11 20:53 ID:EPBxdOJq
ちなみに、ネズミーものの同人って、少しだけど存在するよね。しかも801で。
擬人化してて、全く元とはかけ離れてるけど。
今現在でも活動しているサークル・サイトはあったと思うけど。



2001年末にはご覧のようにすでに同人関係の話題でディズニーが引き合いに出されている。つまり少なくともキングダムハーツ以前からディズニー忌避する空気はあった、しかし自主規制が明文化され同調圧力が起こるなど風潮として本格化したのはキングダムハーツ発売以降ということになる。

アナと雪の女王以来ブームに沸く現在(すでに以前からリ・ヴィランズやイースターワンダーランド、ラプンツェルにシュガーラッシュなどで雪解けは始まっていたが決定打はアナ雪だ。なおファイアボールも同人界隈の態度の軟化に一役買ったと思っているが、まだ調査不足なので何とも言えない)と違いイメージがどん底、ディズニーに人気が無かった時代。そんな状況で突如女性受けがよさそうなキャラが盛りだくさんのゲームが発売されるものだから混乱が巻き起こるのも無理はなかろう。2015年秋季イベントの『ヴィランズの手下』が流行した時にディズニージャンルを知らない外野から危惧するツイートが盛んに流れてきた(週一と疑う勢いだったがログを見直してみたらほぼ消えていた。『間違っていたから』ではなく『騒ぎになったから』という理由らしい)ようなものというわけだ。
手下の場合アナ雪やベイマックスの流行を経ていたので異議を唱える声は多かった。しかし2002年当時は人気がどん底なため関心が低く、自分たちとは縁のないジャンルを擁護するためにはっきり声をあげて訂正する者なんて極少数に過ぎない。その結果「疑うべくもない常識」として爆発的に広まった…という流れとみている。

お絵描きBBSに描いた絵・その他 - どれみっちの穴(2006年11月10日)
Walt Disney Cartoons ●
最近、「ディズニーのファンアートを掲載すると、
サイトを潰されて法外な賠償金を請求される」という“神話”が、日本で生まれた経緯に興味を持ってます。
海外じゃ、 ディズニー系のファンアートなんていくらでもあるのに。
追記:
掲示板で勘違いした人が続出したので無粋ながら補足しておくと、上の絵と文章で批判してるのは、ディズニーじゃなくて根拠のない自主規制の方です。


↑2chでは単発的にあったもののサイトではっきり疑問を呈した事例はこちらなど極少数に留まった。

11,自主規制

投稿サイト
印刷所の他にも自主規制は相次いでいる。二次創作の投稿サイトの類では必ずと言ってよいほどディズニーは禁止事項に挙げられ、マナーサイトとともにディズニー忌避風潮を刷り込む原因だったと言える。


「青少年有害社会環境対策基本法案」について - 同人投稿◆満月小唄◆(2002年10月5日)

 「同人投稿◆満月小唄◆」では、「キングダムハーツ」の同人誌・グッズ等のCMは無効とさせていただきます。
また、他の募集事項でも、内容に「キングダムハーツで活動しています」とあるものについては受け付けできませんのでご注意ください。
メルマガの一番上にもあるように、満月小唄は個人で運営しています。
その為、万が一「違法物品の販売ほう助」として提訴される危険のあるこのジャンルについては慎重にならざるを得ません。
申し訳ありませんが、皆様のご理解ご協力をお願いいたします。



にじファン _ 二次創作への見解について(2010年9月14日)
■二次創作作成ガイドライン
二次創作とはアニメ/ゲーム/マンガなどの世界観などを元に書かれたものをさします。
当サイトは趣味の範囲で手軽に二次創作を読み書きできるサイトです。楽しくお使いいただき、結果的に原作のファンをより増やせればと考えております。
二次創作関連公式情報一覧にあるとおり、二次創作を許可(または公に許可できないため黙認)している原作(アニメ/ゲーム/マンガなど)がある一方、 二次創作を許可していない著作物(アニメ/ゲーム/マンガなど)も存在しています。 当サイトは著作権者(コンテンツホルダー)の意見・判断を受け入れ、コンテンツホルダーに不利益となることを行い続けるつもりは一切ございません。 コンテンツホルダー様が望まない二次創作物の掲載は一切認めず、原則として指示があればそれに従い、二次創作物作成禁止リストに追加します。 よって、以下に該当する著作物の二次創作物は掲載できません。
 ・ディズニーの作品
 ・商業目的で作成された作品
 ・ほか著作権者(コンテンツホルダー)が二次創作物作成を禁止している作品
 ・コンテンツホルダーを不利益とさせる作品
 ・コンテンツホルダーを著しく侮辱する作品
 ・オリジナリティーが無い作品(ノベライズ化阻害の恐れがあるため堅く禁止)



pixivではディズニー系のファンアートは不可 - カートゥーン好きのタワゴト
最近人気のイラスト共有サイトpixivですが、こちらでディズニー系のファンアートをアップすると、内容によっては削除されてしまうので注意。
自分の場合以下の2つが削除になりました。
同時期に他の方が描いていたミッキーのパロディ画(ストレート気味)も削除されていました。
削除の傾向としてはやっぱりクラシックでメジャーなキャラ直球なものが狙われてる対象のようで、単に「ディズニー」タグがついてるだけのものとか、まだマイナーなもの、pixar系等は対象外のようです。イカボード先生とかスルー・フット・スーの萌え画とか上げても問題なさそうな気はします。担当者の知識、認識によるのでしょう。
まぁこういうファンアートは著作権がらみで微妙な問題を含んでしまう物ではあるし、声高に主張しにくいわけですが、後述するように今回はディズニー系のみを対象にした物で、若干納得し辛いものは残ります。権利者からの要請があったかは不明。
ファンアートをアップしようと考えてる人が後々ショックを受けるという事が少しでも減ればと思います。
ちなみに上2つは現在海外のDeviantArtというところにありますのでおヒマな方はどうぞ。

以下削除報告メールなどのやりとりを晒してみようと思います。文章には気を使ったつもりですが、自分のメールの内容にもし不快感を抱かれましたらそのときはご容赦を。m(_ _)m



◎削除報告メール - その他いろいろ

削除報告メール
————————————————-
pixiv事務局です。ご利用ありがとうございます。
yoshi-hideさんがアップロードした作品に利用規約・ガイドライン違反の作品が
発見されたため、該当作品を削除いたしました。
過剰な性的表現、利用規約・著作権違反、写真(実写)は削除対象です。
もう一度利用規約・ガイドラインをお読みください。
削除されたものは下記、2点の作品です。
ロジャーラビット
チップ&デール
宜しくお願いします。
———————————————————-

◎上に対しての問い合わせ
———————————————————-
以前私のところに以下のようなメールが届いて、アップロードした作品が2点削除されました。
(引用)
これら2点は既存するアニメキャラクターのファンアートとして作った物です。
性的な表現や写真は使用していないので著作権違反として削除されたと思われます。
pixivにアップロードされている他の作品の傾向を拝見すると、アニメ作品等のファンアートが多数掲載されているようです。
そのような状況から自分の掲載も可能だと判断してアップロードさせていただいたのですが残念ながら削除されてしまいました。
自分としては特定の絵柄のコピーや模写をすることなく、ファンとして、アニメ作品のキャラクターをアレンジして作ったイラストであり、ファンアートの範疇から大きくはずれる物では無いと思っています。
そこで以下の質問にお答えいただければと思います。
1)具体的にどのような部分が著作権の侵害と判断されたのでしょうか。
2)既存のキャラクターを描いていても削除されないケースも多いようですがどのような基準で判断されているのでしょうか。
3)pixivではファンアートの類いは原則禁止ということでしょうか。
以上よろしくお願いいたします。
———————————————————-
◎上に対する回答
———————————————————-
pixiv事務局です。ご利用いただきありがとうございます。
削除理由を個別に説明しておりません。
ディズニーに関する作品は基本的にすべて削除しております。
よろしくお願いします。
———————————————————-



pixivウォッチスレ20 - 2ちゃんねる
311 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/27(木) 11:42:22 ID:ZvQMfks60
ランキング21位、大丈夫かなー……

312 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/27(木) 11:46:22 ID:bbbv8BB50
>>311
消される前に「困った系」フォルダに保存しておいた。
運営はどうするんだろう?

313 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/27(木) 12:05:09 ID:Tw9kQw5e0
>>311
わー、おきに絵師じゃないか・・
無茶しやがって・・・

318 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/27(木) 13:21:16 ID:8g/IJyhD0
>>317
多分ディズニーだからじゃね?
別に過去にディズニー絵で問題になった記憶も無いけど

322 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/27(木) 13:59:18 ID:Ih80azBj0
ディズニーって実は結構普通に模写風のイラストサイトあるんだよな。
2ちゃんでの著作権云々~は知ったかな気がする。

330 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/27(木) 14:18:18 ID:0KiAU/0z0
幼稚園の卒業制作で書いたディズニーの壁画が壊されたらしい
ディズニーやばいマジやばい。子供トラウマ確定。
ソースは俺のかーちゃん

338 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/27(木) 14:46:40 ID:7uF7tqOx0
じゃすみん王女、消えちゃった・・・(´・ω・`)

340 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/03/27(木) 14:48:02 ID:2w1IITdj0
じゃすみん削除されてました...。ブックマークしてくださった方申し訳ございません。D系の絵はもうやめておきます

pixiv - 利用規約(2007年12月17日)
↑当時の規約には特定ジャンルを禁止する項目は見当たらず。おそらく「18. その他、当社が不適当と判断する行為」にでもあてはめたということか。

Pixivでは「18禁を一般公開した」などの違反行為を犯していないにもかかわらずディズニーというだけで削除されていた時期があった。これならばいいかげんな理由であっても規約ではっきり禁止する旨を明言する方がマシに見える。しかし、古い順に検索してみる(ディズニーの画像投稿作品の検索 [pixiv])とレミーのおいしいレストランが最古のイラストとして残っているように有名なキャラクターのみを削除していたようだ。いい加減にも程があるが当時のPixivの規模を考えれば納得がいく…いや削除そのものは理不尽極まりないが。

さらに本来ネタ絵につけるはずの「夢の国チキンレース参加者」「作者は命知らず」タグが何ともない普通のイラストにまでつけられている。前回の記事ではこれを理由にPixivでは運営・閲覧者問わず忌避風潮が蔓延していたと書いたが少々訂正しなければいけないかもしれない。というのも2chには何百件もつけて回ったと自称するレスがあるのだ。
もしもこれが本当だとすると本件は一人の荒らしによるものであり全体の風潮ではなかったということになる。

pixivウォッチスレ170 - 2ちゃんねる
437 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:13:27 ID:FukBvtsP0
いまディズニー関連の絵という絵に「作者は命知らず」と「夢の国チキンレース参加者」をつけまけってるんだが、怒られないかな・・・・
キングダムハーツ関連に美味しいのが・・・

438 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:16:28 ID:EcGljM5x0
俺の絵につけたら晒すぞ

439 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:19:09 ID:FukBvtsP0
もう遅い。ほんの前まで
300件くらいしか無かった「夢の国チキンレース参加者」 が今現在825件ある。無理だが事前に教えてくれれば回避する。

440 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:20:53 ID:TrWy+mgS0
勝手にやってろ
凸と大差ないことを報告すんな

443 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:25:06 ID:FukBvtsP0
ただ、心配なのはこれなんだ。

412 :名無しさん@ゴーゴーゴ-ゴー![sage]:2008/05/25(日) 12:59:15 ID:TTurTcEr0
ディズニー絵だったので「作者は命知らず」「お前、消されるぞ…」タグ加えたら

「お前はタグ荒らしだな ブラックリスト加えんぞ あ?」ってメッセージが運営から来た 

馬鹿骨さんよ ちゃんと絵とタグの関係性見てからメッセージ送れよ

446 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:29:32 ID:FukBvtsP0
やった1000個達成wwww
http://www.pixiv.net/tags.php?tag=%E4%BD%9C%E8%80%85%E3%81%AF%E5%91%BD%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9A

447 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:29:42 ID:2z6KKhCl0
なんか・・・引くわぁ

448 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:33:52 ID:c36KWpEQ0
こいつはNGだな。目障り

449 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2009/02/12(木) 13:34:34 ID:FukBvtsP0
夢の国チキンレース参加者だけでも既に825個。
漏れていたディズニータグとファイアボール関連、KH関連を中心に付けたから達成できた。



Wikipediaのガイドライン
ディズニー作品の同人誌即売会が普通に行われて無事に終了していた件とディズニー作品頒布禁止情報の発生源について - 今日も得る物なしZ
「コミケはディズニー同人誌の頒布を禁止している」とする風説について - 寝古鉢鉄工所
Wikipediaは2007年ごろから16年まで「コミケはディズニーを禁止している」「ディズニーは二次創作を取り締まっている」等々のデマを広めていたが、他にも画像掲載の自主規制が行われていた。
Category The Walt Disney Company - Wikimedia Commons
Wikipediaのディズニーに関する記事では早い時期からウィキメディアコモンズとして大量の画像が使われている。
しかし日本版では「運営会社であるオリエンタルランドの要請」によりガイドラインが制定、画像の掲載が禁止された。

プロジェクト 東京ディズニーリゾート_画像掲載 - Wikipedia(2008年9月13日)
TDRを経営・運営しているOLCから、同社所有・管理の敷地内に於いて撮影された同社が管理するTDR施設・設備等の画像のウィキペディア日本語版への掲載について「画像掲載は遠慮願いたい」という公式見解が出ており[要出典]掲載を見合わせています。



森猫日記 - Wikipediaグループ
↑「公式な要請」の伝言ゲームについてのまとめ。2006年12月15日には「一般論としての公式見解」だったが25日には「Wikipediaで掲載しないでほしいという公式見解」に化けたという。

プロジェクト‐ノート 東京ディズニーリゾート_画像掲載_過去ログ - Wikipedia
私もその「公式な要請」を受けた当事者ではないので詳細は分かりませんが、上の方に書いている経緯の通り、シンデレラ城の画像を掲載しようとした際にOLCの広報室のにその方が電話した際に「(OLC)敷地内で撮影されたTDR施設の画像掲載はご遠慮願いたい」との解答があったと聞いています。これも文章はありませんが、広報室としての回答なのでOLCとしての解答と受け取ることは可能かと思います。私も個人的には法律論よりも倫理的な話であるとこの件は思っています。--あちゃぴぃ 2008年8月19日 (火) 17:37 (UTC)



ところがノートを見ると誰も「OLCの公式な要請」そのものを確認していない。ガイドラインの制定を強く主張する当人ですら要請は伝聞でしかない有様だった。「上の方に書いている経緯」を根拠にするものの実際には具体的な経緯はどこにも記されていない。
一度は突っ込まれたものの「確認すると寝た子を起こしかねない」としてそのままスルー、ガイドラインが制定された。

Tokyo_disney_resort.jpg
File Tokyo disney resort.jpg - Wikimedia Commons
↑"DISNEY"だけモザイクを入れても何の意味もないと思うが…。

結局ガイドラインの有効性について疑問が呈されて(「ガイドライン」の有効性 - プロジェクト‐ノート 東京ディズニーリゾート_画像掲載 - Wikipedia)2012年3月末に廃案になったが、その後もロゴにモザイクがかかる何とも珍妙な写真が使用され昨年の3月の騒動までデマが残るなどその後も忌避風潮が発信されていった。
発案から制定、廃止まで一貫して追える自主規制は珍しいので一見に値する。そもそも撤回する自主規制が少ないのだが…。

出版社の自主規制

新人マンガ家相談室/質問「背景を描く時に写真を資料にする場合の注意点は?」
 また、背景の一部としての使用ならば、オリジナリティーのある建築物が画面の中に入っていても、まず問題になることはないと前述しましたが、例外もあります。東京ディズニーランドなど一部のアミューズメントパークなどでは、施設内が作品の舞台でなくとも、施設の一部でも(シンデレラ城など)背景に入っていると問題となりますので、注意してください。



「漫画の背景にシンデレラ城を描いたら莫大な請求が来た」の類も定番だが、「修学旅行でミッキーを池に落として出禁になった」と同じような匂いがする話だ。
ちなみに東京ディズニーリゾートの水周りについて語る同人誌『TDR水周り本 ぬれたらごめんね』の考察によると
1,キャラクターが周囲に現れる水場は落水防止策が準備されており一筋縄ではいかない。単独犯ではまず無理。
2,必ずそばにいるカメラマンやグリーティングを管理するキャスト、ミッキーの場合は人気ゆえにできる人の輪をかいくぐるためにはかなりの人数が必要。
3,ミッキーの体を持ち上げるにも人間のようにはいかず工夫が必要。
4,これらの条件をクリアするためには大勢で一気に、しかも冷静に行う必要がある。
よって現実味はかなり薄いとのこと。
閑話休題、シンデレラ城云々も伝聞ばかりで当事者の談話が無いので定かではないが、それ以前に出版社の自主規制が伝言ゲームを経て版元の警告にすり替わったのではないか?と筆者はみている。

ジャパン・アヴァンギャルドアングラ演劇傑作ポスター展 - アツコバルー
↑パロディ元の「ジョン・シルバー 新宿恋しや夜鳴き篇」
ホモホモセブン みなもと太郎 - オンマカキャロニキャソワカ oM mahaa-k
↑『ホモホモ7』から「お命いただきやす」の扉絵。パロディ元の左列上から2枚目、桐のカス札の「任天堂」がこちらの左列上から4枚目では「登録♂商標」に置き換えられている。

ディズニーではないが自主規制の例として『 マンガと著作権―パロディと引用?と同人誌と』から一つ。漫画家のみなもと太郎が『ホモホモ7』で横尾忠則のポスターをパロディした時に花札の任天堂の文字を「任天堂は著作権にうるさいから消してくれ」と出版社側から要請された。とろがパロディ元では堂々と写ってる。なぜ実写はよくて漫画はだめなのか…という話が紹介されている。
要は同じようにディズニーそのものではなく出版社側の自主規制ではないのか?とみているのだ。

漫画では出せなかったとしょっちゅう聞く一方で小説の場合は実名でたびたび登場している。
・未来のホーンテッドマンションを巡るSF『マジックキングダムで落ちぶれて』
・東京ディズニーランドのバックステージが舞台の『ミッキーマウスの憂鬱』(ディズニーやキャラクターの名前はそのまま出しながらも運営会社のオリエンタルランドはオリエンタルワールドになっている点が興味深い)
・水爆が落とされた東京を描く『東京地獄変』では熱線に焼かれ黒く焦げて「路上に横たわっている人間大のミッキーマウスやドナルドダックの縫いぐるみ(原文ママ)」など園内の詳細な描写がある。
51Wc0T-X3fL.jpg
↑『ビリーバット』15巻表紙(Amazon)の悪役チャック・カルキンはどうみてもウォルト・ディズニー。劇中のビリーランドも露骨にディズニーランドのパロディだ。雑感だが同じウォルトのパロディならば『アイアンマン2』のハワード・スタークの方が好きである。スタークエキスポのテーマソングもわざわざリチャード・シャーマンに作曲させるぐらいだし。(参照: 『アイアンマン2』に登場するスタークパパがウォルトすぎる - 舞浜狂

そして現状を見てもこの都市伝説は明らかに効力を失っていることがわかる。
プリキュアやタイバニに東京ディズニーシーのような遊園地が登場ししょこたんやラブライブのキャラが人気ダンサーの衣装を着るなど盛んにパロディが行われていることはすでにディズニーの同人誌は本当に危ないのか? - 寝古鉢鉄工所で触れた。

他にも 『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』11話の舞台となった「スマイルランド」はあからさまにディズニーランドとディズニーシーを融合させた遊園地だ。
これらがすべて公認を得たとは思えない(悪役ウォルトや水爆の被害描写なんて『イメージを壊す二次創作を許さない』ならあり得ない話だ)がそれでも発表から現在まで何か問題があったという話は探してみても見つからない。
つまり少なくとも背景に描いたぐらいで行動を起こすことは無い、ただし「水場へのミッキー投下」と同じく広く喧伝された都市伝説である、ということになる。


↑サタデーナイトライブのパロディ予告編(実写版バンビ)。バンビを演ずるはディズニー最新作『モアナと伝説の海』でマウイを演じたドウェイン・ジョンソン。
海外にもディズニーの商業パロディはいくらでもあるがそれはまた後ほど。

投稿雑誌
2000年代において同人誌に関する情報を集める手段としては同人投稿雑誌がある。
これら雑誌の投稿欄によるディズニーの禁止を根拠として挙げる声もあるが、コミックボックスjrは国会図書館に所蔵なし、クチコミ&投稿マガジンは2009年から所蔵といった調子でキングダムハーツ発売当時の状況を探るのは難しい。
コミックテクノ2002年3月100号塗りつぶし
↑コミックテクノ2002年3月100号のグッズ通販欄。同人便箋が時代を感じさせる。

数少ない2002年当時の所蔵雑誌を見ると、コミックテクノの場合2002年3月100号のグッズ通販欄にはキングダムハーツの同人便箋が見られる。印刷組合の自主規制前だから掲載できたのでありその後は禁止した…と思われるかもしれないが他の号を見るとどうもそうではないらしい。
2002年5月102号の編集後記にカラーONE PUSHでロゴがそっくりなため美女と野獣のイラストを掲載できないと記してあるが、コーナーの規約として「作品のロゴをそのまま描いた作品は断る」と明言しているので特にディズニーのみを排除したわけでは無い模様。少なくともディズニーを理由にはしていない。
その後も2002年6月103号の」オマケ付き菓子星人club」には「Frutaチョコエッグディズニーキャラクターコレクション」の紹介としてディズニー版のアリスとティンカーベルを描いた投稿が掲載されている。

また、他にもファンロード2002年7月号の投稿欄にハロウィンソラのイラストが掲載されている。
よって少なくとも全ての雑誌がディズニーを禁止していたわけではないことは確かだが、御覧のように2誌しか確認できていないので明らかにサンプル不足だ。


次の記事では無関係な話題でも引き合いに出される様子や現在にもなおも残る忌避風潮、「ディズニーとは無関係」なはずの男性にも忌避風潮が広まった事例を見る。
次:同人界隈におけるディズニー忌避風潮 4:定着の過程
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