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2017/05/08

同人界隈におけるディズニー忌避風潮6:ディズニーというジャンル


目次
17,「ディズニーに手を出す輩はいないから危ないと証明されている」?
18,「イメージを壊す類は許されない」?
19,総括


17,「ディズニーに手を出す輩はいないから危ないと証明されている」?

同人、コスプレが隠れなければいけない理由。 - まじめに二次元オタクしている腐女子のブログ(2015年9月3日)
→じゃあなんで、あんなに隆盛を誇ってるのか?
権利元が訴えないからです。親告罪といって、被害者側が訴えないかぎり罰せられないのです。
訴えられたらそっこー負けます。
ディ●ニーとか容赦なく訴えてくる企業もあります。だからディ●ニーの同人誌はないんです。


ひとりのイラストレーターが逝ったようです _ a goat in sheep's clothing
キャラクターの2次創作に厳しいディズニーに関しては誰もパロディやエロ同人を作りません。
み~んな実は本来それが悪いことだと分かってるんです。
怒られることはしないけど怒られないならやってまえw的な。


山本弘のSF秘密基地BLOG MAD問題:権利者削除は無益な行為だ
 もし権利者たちが同人誌を訴えはじめたらどうなるか。同人誌を創っている側にしてみれば、「この作品を好きでやってるのに、どうして?」という不条理を覚えるだろう。当然、権利者への敵意が芽生える。ファンからそっぽを向かれるのは、権利者としては避けたいことだ。
 マンガやアニメのマニアの間では、ディズニーに好意を持つ者は少ない。ディズニーは著作権にうるさいことで有名だからだ。だからコミケでもディズニー・アニメの同人誌は見当たらない。だが、ディズニーは主として非オタク層を相手に商売しているのであり、オタクに嫌われても痛くも痒くもない。



↑騒動から15年経過した現在もたびたび引き合いに出される。はてなブログにあるように「『ディズニーの同人は無いんです!』って言う段階でその程度の知識って分かるのは便利」(Fushihara のコメント _ はてなブックマーク)だが、未だにデマをまき散らされるとなるとたまったものではない。
↑Pixivを検索してみると「ミッキー」は4969件、「ディズニー ミッキー」でも3291件結果ひっかかる。氏の言うピクシブとは一体何を指すのだろうか?

「存在しないことは危険の証明になっている」はこれもまたディズニー忌避風潮の根強い根拠だ。この説に従えばディズニージャンルはぺんぺん草も生えない焼け野原ということになる。しかし新作公開の度にイラストや漫画が描かれ同人誌も出ているはPixivなりコミケのカタログなり同人通販サイトなりを見れば嘘だと一目瞭然だ。
ならばキングダムハーツ当時はサイトも同人誌もなかったから正しかった「証拠」だろうか?そんなことはない。確かにディズニー自体の人気の無さもあって総数は少なかったが調べてみると当時からそれなりに存在している。
つまり「落書きでも容赦しない」「同人誌は確実に訴訟される」などの極論が明らかに間違っている根拠が揃っている。誰も調べなかったのだろうか?と疑問に思うが、先に挙げたハリーポッターのスレのようにボチボチ話題になっているが無視されてきた。

同人誌
↑ご本人ではないとのことだが少なくとも本自体の存在は確実。いつ出されたかは不明。
まんだらけ通販 _ 不毛会 鹿ばんび ANIMALIZE
↑リンク先18禁につき閲覧注意。

アニドウ出版史 « ANIDO official website
筆者が知るかぎり一番古いディズニーの同人誌は1978年に出たアニドウの『FILM1/24』No.25&26。ウォード・キンボール来日特集号ということで映画のスチールなどが掲載されているがディズニーのクレジットは無い。キンボール本人の談話が貴重かつ楽しいが本記事の主題から外れるので各自ご覧いただきたい。

屁理屈のような話から始めたが(まるで萌え擬人化の話をしているときに本来の擬人化を出してくるような!)、二次創作のくくりならば上記の証言のガジェットとチップ&デールの18禁同人誌。米澤嘉博氏が存命中の話ということで2006年以前であることは確か。

国会図書館にはコミケのカタログがC21から所蔵されているのでどれほどのディズニーサークルが参加したかわかる。一覧は以前の記事(「コミケはディズニー同人誌の頒布を禁止している」とする風説について - 寝古鉢鉄工所)を参照。
他のイベントも見られたらいいのだがほぼ所蔵されていない(例えばSUPER COMIC CITYは2012年開催の第21回のみ。なおキングダムハーツサークルはこの回に13参加している)ので確認できない。2013年のCOMIC CITY SPARK 8からはあのアレどこ|同人活動を楽しむ人を応援するニュースサイトが集計している。

C53.jpg
↑1997年冬コミ(C53)前世期からディズニーサークルは存在する。この頃はアニメ(その他)のサザエさんやドラえもんなど児童向けアニメに配置されていた。

C59文字
↑2000年冬コミ(C59)アナ雪以前に参加サークルが一番多かった回。

コミケ60塗りつぶし
↑2001年夏コミ(C60)擬人化の18禁サークルが確認できる。

C63KH塗りつぶし
↑2002年冬コミ(C63)キングダムハーツの発売年には早速サークルが参加している。

C62文字
↑2002年夏コミ(C62)前後するが同時期にもディズニーサークルは確認できる。

c70.jpg
↑2006年夏コミ(C70)C44aのサークル紙端国体劇場はサイトの通販欄にサンプルが残っている紙端国体劇場オフライン(2009年2月15日)

C85分割
↑2013年冬コミ(C83)このころには海外アニメに配置されるようになった。

C90文字
C44文字
↑筆者は2016年夏コミ(C90)のメカミリジャンルに参加した(ま39a)が、メカミリには1993年夏コミ(C44)にもディズニーサークルが確認できる。つまり「メカミリにおける20年ぶりのディズニーサークル」というわけだ。…あまりにも限定的すぎる条件だが。

2000年代前後のディズニーサークルはミッキーマウスと仲間たち(いわゆるミキフレもしくはビッグ)の擬人化が中心。長編作品のサークルはノートルダムの鐘(C53など)、美女と野獣(C57)、ラマになった王様(C65)ぐらいで少数派だった。
内容はいわゆるノマカプが多いがミッキーとグーフィーのBL?もぼちぼち見受けられる。現在でも人気なグーフィーは2008年夏コミ(C72)で初めての原型サークルが参加したが昔から人気だったようだ。

リアルタイムで長編を主題にするサークルはディズニーが『エンダーのゲーム』の宣伝で企業参加した2013年冬コミ(C83)のシュガーラッシュが嚆矢。なおファイアボールは2008年冬コミ(C75)から参加していた。
現在の主流はベイマックスやズートピアであり逆転している。ベイマックスは2015年のスパーク10に42サークル参加している(COMIC CITY SPARK 10 ジャンル別サークル集計 _ あのアレどこ)。数量的にはアナ雪をはるかに上回る規模。


2017年5月現在最新の2016年冬コミ(C91)コミケのオンラインカタログCircle.msを検索してみればわかるがディズニー関係は少なくとも16サークル確認できる。キングダムハーツ発売以前を超える勢い。さらに擬人化ではないミッキーのサークルも2016年夏コミ(C90)から参加している。もしもディズニーが風潮通りの対応をとっているのならば、これだけ同人誌が存在するにもかかわらず警告や訴訟の痕跡すらないとは不可解である。
タブーどころかやろうとすれば普通に活動できるのがディズニージャンルだ。

オンリーイベント
↑ジャエルプチオンリーの告知。ファイアボールオンリーから7年後に開催された

ファイアボールオンリーフリューゲル家のTea Party もしくは芋煮会(2009年7月14日)
↑2009年9月22日開催
ジャエルプチオンリー"Frost×Frozen×Fantasy"
2016年05月3日 SUPER COMIC CITY25-1内プチオンリー
エルアナプチオンリー "After the storm"
↑2016年10月19日 COMIC CITY SPARK11内プチオンリー
手下男性陣プチオンリー 666年後にお会いしましょう
↑2017年3月20日 HARU COMIC CITY 22内プチオンリー

オンリーイベントは2017年4月現在までに4つ開催された。独立したものが一つ、赤ブー主催の大型即売会内のプチオンリーが3つ。ジャエルプチオンリーでは20以上の支援印刷所が挙げられていた。
他に同人ではないファンイベントとしてはcolos EXPO 2016(筆者も参加した)やPIN PICS ディズニー・ピン・トレーディング(イマジニアのトニー・バクスターが来訪して話題になった)などなど。


イラストサイト
GooMic(1999年9月1日)
★KUZCOTOPIA★(2001年10月31日)
ささみのI Won’t Say(2002年10月12日)
IK's index(2002年12月27日)
ほにほに(2003年4月13日)
BISCO
↑2004年から上記のサイトを運営する方にお聞きしたところ、少なくとも身の回りで警告や自主規制騒動、自粛の強要は無かったという。確かにInternet Archiveに残るリンク(2005年10月9日)を辿ってみても騒ぎがあった形跡はない。

イラストサイトもパークの写真を掲載するファンサイトも現在に残るサイトからリンクを辿って行けばいくらでも見つかる。これらは「落書きでも消される」に明確に反する証拠だ。検索からこれらを見つけていれば「落書きでも危ない」が嘘だと一目でわかりそうなものだが、どうも人気のなさからジャンルとして認識されていなかった節がある。
おっぴろげにしたら荒らしが襲来するかもしれない、隠れたら隠れたで「無いから危ない!」と主張される。だったらある程度は表に出す方がまだマシというものではないだろうか?

キングダムハーツ発売前後から現在までサイトや同人誌が日本でこんなにある(あくまで一例なのでもちろんこれら以外もある。例えばPixivでは少なくとも筆者が見始めた2009年ごろにはすでに普通に投稿されていた)のだから「存在しないから危ない」論が完全にでたらめと断言できるわけだ。そしてタブーでもなんでもない、普通のジャンルと同じように活動できる現実も明らかだ。

pomeranianhayo.jpg
↑しかしまあ、「海外だから危ない!」と15年間唱えてきたくせに海外の事例を持ち出して否定したら「日本だから関係ない!」ってそりゃないよねえ…。まあ、愚痴アカなんてこんなものだから相手にする必要は無いと明らかだ。

18,「イメージを壊す類は許されない」?

先の記事などで見られる説。2015年ごろから増えてきたが、おそらくアナ雪以来のブームによって描いただけでは何事も起きない事実が浸透したためと思われる。擬人化などのイラストを公開する人がこの説で同人誌を「子供の目に入ったらどうする」と止めさせようとする事例もあるが、これもまたおかしな話である。全てが全て18禁だとお思いなのか、そもそも全世界に発信する自分自身を棚に上げて言えるセリフではないはずだが…。

ガイドライン自体が存在しないのにどうやってイメージ云々に言及できるというのか?という根本的な問題があるが、ディズニーを特別視(あるいは『ディズニーなんて一般人のジャンルは自分たちオタクとは関係ない』という勝手な隔離思想)しすぎているのではないだろうか。
第一ニコニコ動画やPixiv、懐かしの朝目新聞に氾濫する「夢の国チキンレース」「作者は命知らず」、変態ウッディプニキが削除されず命知らずでもチキンレースでもなんでもない時点で明白である。3月の件ではアフィブログが一斉に危ないと騒いでいたが、さんざんプニキだ変態ウッディだで稼いできたのに何様のつもりだと…。

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オンリーイベントのうち、一体どれだけのジャンルが二次創作を明示的に禁止あるいは許諾されているのかという考察。 - Togetterまとめ
↑2013年に集計したところ半分近くが見解不明とのこと。だからといってそれらのジャンルは好き放題やっても構わないなんてはことは無い。

逆に考えると「イメージを壊す二次創作を許す公式」がはたしてどれほどあるのか?そして二次創作とは大なり小なり元のイメージから離れるものではないのか?(必ず言われる商用利用云々にしたって『勝手な商用利用を認める』ジャンルなんてどれだけあるのか教えて頂きたいものである)

むろんガイドラインが無いからといって好き放題して構わないわけではない。発表の場のルールを守り(例えば『18禁絵をおっぴろげにしない』なんてディズニー以外だって問題になる…)、ファン活動としての節度を保つ(ネタはネタとしてわきまえる…)のは当たり前では?

そして公式からして「イメージを壊す」作品はいくらでもある。そんな状態で特にディズニーのみを聖域扱いするのは現実的ではない。


↑まさに「公式が病気」。ちなみに筆者は長編ネタを連発する"Wish Upon a Coin"も好き。

http://daronnefcy.com/post/148027103110/the-official-star-vs-the-forces-of-evil-2016-comic
↑ディズニーチャンネルの悪魔バスター☆スター・バタフライは2016年のコミコンで日本のアニメ風ポスターを披露。これ公式

戦前やグーフィーのHow toシリーズといった短編、ドタバタぶりが昔を彷彿させて楽しい『ミッキーマウス!』は現在のパークのキャラしか知らなければショックを受けることだろう。
ハデスがマレフィセントに恋をしてミッキーのコスプレまで披露する"Halloween with Hades"(邦題:優しいハデス)なんてキャラ崩壊の極みな回がある『ハウスオブマウス』、「悪役は実はいい人でした」な『マレフィセント』やヴィランズの子供たちが主役の『ディセンダント』など公式が二次創作じゃねーか!と思わず突っ込みたくなる作品すら製作される現状では「ディズニーだからといって二次創作も禁止するほど守らなければならない公式のイメージ」って何だ?と問わざるを得ない。

商業のパロディも同様。
アメリカのシンプソンズではバーンズ社長が"Be Our Guest"のメロディーに乗せて毛皮の素晴らしさを歌う "Two Dozen and One Greyhounds"(邦題:リトルヘルパーの仔犬たち 101匹わんちゃんにもひっかけている?)やディズニーランドネタがちりばめられた"Itchy & Scratchy Land"(邦題:恐怖のイッチー&スクラッチーランド)から一本丸ごとメリーポピンズのパロディで占める"Simpsoncalifragilisticexpiala(Annoyed Grunt)cious"(邦題:シェリー・ボビンズがやって来た!?  最後は飛び去ったメリー・ポピンズ・・・ではなくシェリー・ボビンズが飛行機のエンジンに巻き込まれるオチ)のような大掛かりなものまで多種多様。

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↑ミッキーに扮するイッチーがピートに扮するスクラッチ―をマシンガンでなぎ倒してストーブに放り込み焼死させる。こんがり焼けたスクラッチーの顔とともにエンド。Itchy & Scratchy episode guide — Simpsons Crazyより。

"Itchy & Scratchy: The Movie"(邦題:ホーマーのおしおき)には『蒸気船ウィリー』をパロディした劇中劇「蒸気船イッチー」が登場するが、この回は後にディズニーに移動してシュガーラッシュやズートピアの監督であるリッチ・ムーアの監督回である点に注目。


↑パロディ元は順番に短編(音楽はミニーのフーユー)、シンデレラ、白雪姫、ジャングルブック、ファンタジア。

2016年にはベテランアニメーターのエリック・ゴールドバーグによるカウチギャグもある。ここまでくるともはや公認レベルだが監督の移籍によりネタが穏便化した…なんてことは全くなくモロにカール爺さんの空飛ぶ家なイッチー&スクラッチ―の"P.U."("Loan-a Lisa" 邦題:おじいちゃんの遺産)やディズニーランドならぬDiz-Nee-Landに行く"The Man Who Came to Be Dinner"(邦題:とんでもない宇宙旅行)など絶好調。


↑チープな続編の予告と「ディズニーの暗部」、生首のウォルト。ハイスクールミュージカルのパロディでも解凍直後のウォルトが出てきたが本当にこのネタは鉄板だな!


【世界ミニナビ】パパラッチ追い回しシンデレラ事故死、食肉偽装メリーゴーランド…憂鬱な世界「ディズマランド」開園(1_3ページ) - 産経WEST
ディズニーファンはどう思ったか——「エスケイプ・フロム・トゥモロー」を見たぜ! _ dpost.jp


サタデーナイトライブではディズニーの予告編の映像をそのまま用いて盛大なパロディにつなげ、話題になったエスケープフロムトゥモロー(ディズニーランドで無許可撮影を敢行した映画)やディズマランド(ディズニーランドをパロディしたテーマパーク)もディズニー公式は何も対応していない。内部で何かあったかもしれないが少なくとも表立った行動は起こしていないことは確かだ。

これだけ「イメージを壊すパロディ」が氾濫している以上ディズニーを神聖な領域扱いしようにも説得力に欠ける。もちろん何をやっても構わないなんてことはなくファン活動の範疇に収めるべきだろう。個人の好き嫌いや信条ならば自由だが、少なくとも節度を保つ以上は他人を止める理由にはならない。
誹謗中傷の域に達する類すらあるチキンレースやデマの類は放置して何ともない二次創作や同人誌を叩こうとする様子からは、どちらかといえば仲間内の結束を高めるための守るために守るルールに近いように見える。

↑先の記事で示したように日本でもパロディは盛んに行われているので「似せただけで消される」はネタにもならないことはすでに立証されている。皮肉でもなんでもない絵をチキンレース呼ばわりするような事態でもない限り止めろとは言わんが危ないと自称するのならもっとひねりが欲しい、というのが正直な感想。

ミッキーを出しただけで危ないwww消されるwwwとはしゃぐのはイタリア軍砂漠パスタ伝説並みに恥ずかしいといつになったら自覚するのかとうんざりしているが、その彼ら自身が現実は正反対だと証明している皮肉な現状は否定しない。もちろんネタをネタとわきまえればの話であって普通の絵を囃し立てて「ネタだから悪くない」といい放つ類は論外だが。


@ayasescape_ディズニー関連スパムアカウントまとめ -Twitter
↑2013年に制作されたリストなので現在はもっとある。

梅宮アンナ氏の改変転載画像の画像内メッセージは梅宮さんがつけたものではない模様 - Togetterまとめ
↑2016年の公認アーティストによるトレパク(なぜこんなことが? ディズニーオフィシャルアーティストの作品がpixivに発表したファンアートに似すぎている - Togetterまとめ)でも「むしろファンアートの作者が捕まる」と似たようなコメントが続出したが全く進歩していない…。

ここまでまっとうなファン活動を見てきたが、ついでに無法地帯としての側面も見てみよう。
ディズニーをしつけの例え話に出てくる鬼か何かのように引き合いに出す例は多いが、実際のところツイッターの無断転載アカウントは公式の写真から二次創作まで転載し放題。梅宮アンナの事件のようにディズニーだろうがなんだろうがお構いなしに無断転載だなんだとやりたい放題なので全く意味をなさない仮定なのだ。目下のところ他と同じく公式が動かないので、無断転載された側は個別に対処しなければならないのが現状。

19,総括
1980年台後半に起こった「アニメファン叩き」の一次ソースが発掘される - Togetterまとめ
↑ディズニーだからと言ってむやみやたらと叩くのはオタクを犯罪者予備軍扱いするマスコミと大差ない。

後世からの後知恵だからこんなことが言えると思われるかもしれない。しかし、具体的なソースは週刊金曜日と印刷所の自主規制のみ、同人誌やサイトはそれなりにあったのに無視して消される危ない存在しないと言い張る、誰もディズニー自身の見解を挙げず勝手な憶測から恐怖の大魔王イメージを作り上げる…当時ですら否定できそうなぐらいガバガバな論説なのだから少し冷静になればここまで大事にならなかったのではないかと残念に思う。

総括すると「公式なガイドラインは無いものの少なくとも2006年以降は明確に寛容。著作権関係の訴訟は数多くありながらもキングダムハーツ当時から現在までファン活動に収まる限り動いた事例は無い」といったところ。
明確なルールが無いということは許容範囲も定かではない。いままで何事もなかったからこれからも何もない…なんて保証はないのだから自己責任でやっていくしかない。しかし、これらの事例から探る限り要はディズニーも他のジャンルと同じようなものである。これは確かだ。通説の「同人誌なんてすぐ訴えられる」「落書きでも危ない」が真っ赤な嘘であるように、少なくともディズニーだからと言って過剰な自主規制や同調圧力は必要ない証拠ばかり揃っている。
そしてキングダムハーツ発売以来のディズニー忌避風潮は「15年誰もまともな根拠を示さず勝手に怯えデマを流して潰し合った挙げ句当時のイメージを現在まで引きずっている。『厳しいお上』という脅威を振りかざす人自身が脅威を生み出してきたマッチポンプ」、そう総括する他ない。
いくら探しても訴えられた事例や警告の痕跡は見つからず、事案は晒しあげや同調圧力ばかりとなるとそう結論づけるしかないのだ。
驚くべきことに公式はこれらの動きにタッチせず純粋に周囲が作り上げた風潮だ。以前の記事で関東大震災の自警団になぞらえてディズニー自警団と呼んだのはここに理由がある。先の記事ディズニーの同人誌は本当に危ないのか? - 寝古鉢鉄工所冒頭で挙げたような自粛の強要は明らかにディズニー忌避風潮自体に原因があった。「ディズニーだから危ない」「昔は厳しかったけど今は緩くなってよかったね」ではなくあなた方自身が怪物に仕立て上げ、その風潮が薄れたに過ぎないのだ。

「はっきり禁止している」「こんなことも知らないのか」と言うのはたやすい。しかしどこで禁止しているのか?実際に何か事件があったのか?と確認するのは非常に手間がかかる。デマを広めるのは意識的ではなくでもできるほど簡単だが、デマをデマと立証してそれが事実ではなくデマであるという認識を改めるのは非常に難しい。
忌避風潮は一つでも証拠があれば簡単に否定できる極論ばかりだが、それはもちろんこの記事自体にも言える。いくら調べたとはいえ15年前のネット上で起きた出来事を断言するのは甚だ困難だ。本当にディズニー自身が動いた事例がひょっとしたらあるかもしれない。それを検証しやすくするためにきちんとした根拠を示して語るべきではないのか?

過ぎたことはもう仕方がない。口伝のみで語り継ぐ秘伝の術ではあるまいし、ネズミーだのデ|ィ|ズ|ニ|ーだのデデニーだのデズニーだのデゼニーだのデ○ズニーだのDズニーだの黒鼠だの某夢の国だの出銭だの当て字・伏せ字・検索避けは止めて何があったのか事実だけでもきちんと残してほしい。啓蒙のつもりなのか古参アピールをしたいだけなのか、それとも暗号による伝言ゲームを楽しんでいるのか判別がつかない。

何より発端となった組合や現在も残るマナーサイトの類には訂正を望む。自分で蒔いた種の後始末ぐらい自分でつけてくださいな。ディズニー忌避風潮の本格化から15年という節目なので少しは期待したものの結局何もないので自分でまとめたが、何で当時を知らない若造がここまでせねばならないのか…。

で、ここまで書いてきて
・ディズニーの妙な神格化(裏舞台や現実を絶対に見せない夢の国!的な偏見。本国ではミッキーとドナルドの声優がニュース番組に出演したり(Voices of Mickey & Donald in KC)、バックステージツアー(例えばディズニーランド鉄道の車庫を案内する"The Magic Behind Our Steam Trains Tour"など)もやっているのだが)
・その反発(チキンレースや最近よく見る逆張り記事など)
・現状を無視してオタクとは全く無縁な一般人ジャンルとするゲットー扱い(同人誌や二次創作なんて存在しない!という決めつけ。ディズニージャンルだってやっていることは他とそう変わりは無い)
以上も相当なもの、ひょっとして著作権関係と並ぶ要因ではないかと思い至ったのだが…誰か頼みます。これ以上一人で抱え込むのは無理ですって本当。
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